「国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup : ICC)」とは、アメリカから始まった「ごみを拾い、それらを分類・記録する活動」です。蓄積されたデータは広く公開され、例えば、企業がモノを作るときにごみの出にくい素材を考える参考にしたり、データをもとに政府・自治体が海洋保全にかんする政策を決定するなど、水辺のごみ問題の根本的解決に利用されます。
折しも海洋中の微小なプラスチック粒子「マイクロプラスチック」が生態系に大きな影響を与えるとして注目されています。この活動は、学生一人ひとりが、学科で学ぶテーマのひとつである「環境問題」と自分の生活とのつながりを考えるきっかけになってほしいとの思いで企画されました。
「春の嵐」との予報を吹き飛ばしたような晴天の下、ごみ拾いが始まりました。最初は戸惑いがちだった学生たちも、きれいにみえる砂浜にも実は細かいごみが散乱していることに気が付くと、あとはそれぞれ自主的に作業に打ち込んでいました。
砂浜に埋まった大きな布を掘り返す班。
陶器やガラスを「子供が裸足で走っているのに」と憤慨しながら拾う班。
「なぜここに、こんなごみが集まってるの?」と考えている班もありました。中には昼休憩を呼び掛けても「まだいっぱいある、気になる」となかなか切り上げなかった学生たちも。どの班も袋いっぱいのごみを抱えていったん休憩となりました。
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