2017年12月6日水曜日

授業でのタブレット端末の利用

 国際地域開発学科では平成26年(2014年)から学部新1年生全員にタブレット端末を配布し、4年間の授業や卒業研究で活用してもらっています。平成29年度は1年生全員にiPadを配布しました。
 近年、大学では講義室で先生の話を聞く講義だけでなく、学生自ら発言をしたり、グループで意見をまとめたり、調べたことをプレゼンテーションする形式の講義も増えてきています。もちろん最初は戸惑うと思いますが、慣れてくれば先生の話をただ聞くだけの講義より自分が参加する授業のほうが、集中できてあっという間に時間が過ぎるように感じるという意見も聞かれます。また、教員や周りの人が結構サポートするので人前での発言が苦手な人も慣れてくればむしろ人前で自分の意見を述べることが得意になったという声もあります。
 話は変わりますが、IDSではこうした講義に積極的にタブレットを活用しています。講義室のWiFi環境も整備されつつあり、IoTを活用しながらの講義がすすめられています。
IDSは、学科に関連する学問的な専門的分野についての教育にはもちろん、社会人になってから役に立つスキルを身につける教育にも力を入れています。こうした授業を受けた卒業生は、これから社会でどのような活躍ができるか今から楽しみです。

・・・と書きましたが、実はこの様な授業をするためには大学の先生側も勉強しなければいけません。特に日々発達するテクノロジーに置いてけぼりにならないようにするために、IDSの教員はタブレット端末の有効活用に関する勉強をしています。教員と学生が一緒に勉強するのがIDSの少人数教育です。



iPadを活用した1年生向け少人数授業(スタディスキルズ)の様子

2017年12月5日火曜日

平成29年度学術研究発表会

国際地域開発学科では学術研究発表会が毎年実施されています。学術研究会は日頃、各ゼミで取り組んでいる研究内容を他のゼミの人たちの前で発表する形式で行われます。今年は12月5日に開催されました。国際地域開発学科のゼミは研究対象が広く文系や理系など多岐にわたっています。このため学科全体では、これまでの学問分野にとらわれない「interdisciplinary」という言葉をキーワードにしながら研究に取り組んでいます。


今年は以下のテーマで発表が行われました。

国際地域政策ゼミナール「シアトルの学生の顧客インサイトについて ~日本の調味料メーカーを事例に~ 」
国際文化ゼミナール「中国語学習の必要性 」
開発プランニングゼミナール「地元密着型営農の発展課題についての研究 ‐静岡市清水区草ヶ谷地域周辺農家の営農分析」
農業経済ゼミナール 「家屋と風土」
国際経済ゼミナール「IR 推進法が日本に与える影響」
環境経済ゼミナール「観光地における地域内消費に関する考察 ~埼玉県秩父市を事例として~」
英語ゼミナール「英訳できない日本語について」
国際経営流通ゼミナール「コンビニ大手3社の経営戦略」
国際協力ゼミナール「途上国への学生の関心とその啓発について」
国際開発ゼミナール 「ESD とは何か ~グローバル化の時代に私たちは本当に何をすべきか~」
国際社会研究室「高齢者の貧困」
比較文化ゼミナール「宗教と高校野球」
環境保全ゼミナール「簡易型緑化ユニットの開発に関する研究」
熱帯資源作物ゼミナール「栽培方法の違いがエンサイの収穫量に及ぼす影響 ~土耕栽培と水耕栽培の比較~」


2017年10月27日金曜日

長後地産地消プロジェクト

国際地域開発学科は、藤沢市長後の地産地消プロジェクトという、地元でとれた農産物を地元で消費するプロジェクトに協力しています。具体的には長後の農家さんと協力して黒米を生産し、これを長後周辺の学校の給食として消費してもらっています。地産地消は地元でとれた農産物を地元で消費するため輸送コストがかからないメリットがあるだけでなく、地元の産業(農業)を近くに住んでいる人に理解してもらうことにもつながります。

私たちが農家さんと一緒に栽培した黒米は黒いお米で古代米とも呼ばれています。現代は白いお米が一般的ですが、江戸時代までは赤や紫、黒いコメもたくさん存在していました。色のついたお米を調理すると、色のついたご飯やお餅ができます。黒米を給食で提供することは地産地消だけでなくお米の勉強にもなります。

毎年、学生が黒米の稲刈りを手伝っています。稲刈りは農業実習の授業ですでにやったこともあり、だいぶ手刈りの作業効率も上がってきました。刈り取ったイネは稲架(はさ、はざ)にかけられ天日で乾燥させてから給食に提供されます。





2017年9月23日土曜日

平成29年度国際地域開発学科ミャンマー研修③

7日目 ~インレー湖の産業と観光~
インレー湖では水上家屋で生活を営む人々が居住しており、その生活や産業を見学することができました。まず驚いたことは水上に広大な畑があり、これは湖底に根を張った水草を土台として湖の泥を積み上げて浮き畑を形作り、流されないように竹竿で水底に固定してできたものでした。そこでは、トマト、ナス、キュウリ、トウガラシなどの野菜が栽培されておりボートからこれらを見ることができました。漁法も独特で、網を仕掛けた釣鐘状の枠を湖沈め、湖底をかき回した時に浮かぶ魚を捕獲する伏せ網が行われていました。
この他に葉巻と織物の工房を見学することができました。葉巻は1本1本が手巻きであり、丁寧に作られていました。働いている人は全員が女性であり、私と年の近い少女も葉巻を作っていました。織物工房では、蓮の茎の繊維から糸を紡ぎ、蓮糸を着色し織り上げていく様子を見学することができました。織物工房も働いている人のほとんどが女性でした。とても手間がかかっており、蓮糸100%の織物は高価で売られていました。







8日目、9日目 ~ヤンゴン市内視察~
 国内線でヤンゴンへ移動し、アウンサンマーケットやシュエダゴン・パゴダを視察しました。仏陀の頭髪が収められているというシュエダゴン・パゴダは、多くの参拝者で賑わっていました。内部は石畳で清掃が行き届いていました。これは参拝者がボランティアで清掃活動を行っている為で、仕事終わりに職場全員で清掃に来ることもあるそうです。ミャンマーの方々の信仰心の深さが伝わってきました。

  


  ミャンマー研修の報告は以上となります。今回の研修では人々との交流や暮らしの状況を知ることができ、様々な経験をすることができました。これらの経験を今後の学生生活や進路に活かしていきたいです。

2017年9月22日金曜日

平成29年度国際地域開発学科ミャンマー研修②

4日目 ~小中学校・寺院訪問と交流会~
 4日目はカロ―の小中学校と寺院を訪問しました。小中学校では子供たちと交流し楽しい時間を過ごしました。子供たちは言葉が通じず初めのうちは恥ずかしそうにしていましたが、一緒に遊ぶうちに打ち解けてくれました。寺院ではお坊さんのありがたいお言葉を聞いた後、歌と食事でもてなしていただきました。夜はこの日に交流した方々をお招きして私たちが作った日本食を食べていただきました。 






 
 


 5日目、6日目 ~トレッキング~
 カローからインレー湖に向かうまでトレッキングを行いました。初日は約35キロを6時間かけて、2日目は約4時間歩きました。コースは雄大な棚田やトウモロコシ、トウガラシ、ショウガ、陸稲の畑の脇を通り農村、樹林帯を進んでいきました。幸いにも天気に恵まれ雨具は不要でしたが、前日までの大雨で足場の悪い難所が多数できていました。夜は村で民泊という貴重な体験ができました。









2017年9月21日木曜日

平成29年度国際地域開発学科ミャンマー研修

国際地域開発学科では、2017年8月20日から8月30日までミャンマー連邦共和国で海外研修を実施しました。その様子をお知らせいたします。

1日目 ~ダマ大学との共同ゼミの実施~
 ダマ大学との共同ゼミは、学生同士で交流し異文化の理解を深めるという目的のもとに開催されました。私たちは2人1組でペアを組み、それぞれが決めたテーマについて英語でプレゼンテーションを行い、その後ダマ大学の学生と内容について議論しました。また、ダマ大学側から民族の紹介のプレゼンテーションもありました。ダマ大学はキリスト教の大学ということもあり様々な少数民族の学生が集まっています。そんな大学の特徴を生かしてのプレゼンはとても興味深いものでした。





2日目 ~カロー市場見学~
 2日目はヤンゴンから国内線を利用しカローヘ移動しました。カロ―では常設市場を見学しました。市場では日用品、衣類、生鮮食品、穀物、香辛料など様々なものが売られておりとても賑やかでした。ここでは噛みたばこに挑戦したり、食べるお茶を味わったり、地元の人の生活に少し触れられたような気持になりました。

  




3日目 ~タウヨー村の調査~
 この日はタウヨー村で農村調査を実施しました。カロ―からトエラジと呼ばれるトラクターのエンジンを利用した車に乗り、小一時間細い山道を走った場所に村はありました。この村は引率の先生がこれまで社会調査を実施してきた場所で、村に入ると村の方が私たちをお茶とお菓子でもてなしてくださいました。村では主にチャとミカンを栽培しており、山の斜面が切り開かれ、大規模な畑になっていました。村の方に話を聞いてみると、ミカンの栽培方法をほとんど知らないまま畑を広げており、木が枯れてしまった場所もあるとのことでした。






   夕方にカロ―に戻り、夜は家庭料理をごちそうになりました。どの料理もとてもおいしく、食べきれないほどたくさん作っていただき感謝の気持ちでいっぱいになりました。



 

2017年9月19日火曜日

キューバからのお客様が来校

キューバからのお客様が来校

平成29年9月19日にキューバからJICA穀物増産プロジェクトの関係者15名が来校されました。JICAの穀物増産プロジェクトとは、キューバの主要穀物の生産性向上技術の普及と穀物バリューチェーンの発展・育成を目的とする国際協力です。

本学科の溝辺教授がこのプロジェクトの国内支援委員長をしているため、国際地域開発学科にお越しになりました。来校されたお客様は、いずれもキューバ科学技術庁の部長や国立農業試験場の場長など、同国の農業政策や農業の技術指導に責任のある人々です。

皆様は溝辺教授の特別講義を聴講された後、学内を見学されました。皆様、日本大学生物資源科学部の規模の大きさと研究・教育施設の充実に感心されていました。
国際地域開発学科では、このように外国からのお客様が定期的に訪問されています。深くディスカッションするわけではありませんが、こうしたことも学生の大きな刺激になっています。
溝辺教授による特別講義

本校博物館への訪問

食品加工センターの見学



2017年9月3日日曜日

平成29年度国際地域開発学科ボリビア研修③

世界で最も標高の高い首都ラ・パス(4,000m)

 サンタクルスの5日間の滞在を終えて、熱帯性気候(30℃)のサンタクルスから気温3℃、標高4,000mへ移動しました。標高差3,500m、気温差32℃のラ・パスで最も心配したのは寒さと高山病であったが、全員高山病にもならず、持参した防寒具に身を包みながら典型的なアンデス文化の3日間を満喫しました。
 ラ・パスでは、JICA事務所において、所長、次長などから歓迎していただき、2時間に亘り現地の事情や今後のJICAの開発方針などについての講義を受けました。

雄大な山並みをバックに写真

首都ラ・パス。町は3,800~4,000mに点在



ラ・パスの街角で
民族衣装を着た女性一般的である

 おわりに
 初めての南米、初めて現地人と会話するスペイン語、初めて味わう現地食、農業の重要性、かつてない長時間の飛行機での移動等、今回の研修は、厳しいスケジュールでありましたが、当初設定した目的以上に成果の多い研修となりまいた。本研修が今後の就活や進学などの進路を検討する上で、大いに役立つことが期待されます。

ボリビア流肉料理の食べ方
肉を刺してテーブルまで運んでくれる
好きな部位だけ選んで食べる


平成30年度国際地域開発学科韓国研修(番外編)

今回のブログは韓国研修の番外編です。研修旅行で食べた韓国料理の写真をアップします。 カルビチム定食 焼きウナギ定食 プルゴギ(牛肉) ヘムルタン(海鮮鍋) ドゥルチギ(コチュジャン漬け豚肉) 冷麺 ソルノンタ...